この内容は2022年4月27日水曜日トークイベントでお話しした内容です。
20代の頃に、女優の仕事と並行して、地方の高校演劇のワークショップのアシスタントをしていたこともあり、
20代後半の時に芸能事務所で30人の演技指導のクラスを持つことになりました。
その後、声優事務所や芸大の映像実習などの大人数のクラスと関わることが多かったのですが、
ある日、レッスンの中で、その人の真の言葉が聞きたいという思いに駆られたことと、
生徒さんの中で、母親の抑圧で声がうまく出ないという子に出会い・・・。
当時これに関しては演劇のメソッドでは解決できず、いつかこれを解決できるようになりたいなぁという
二つの思いがありました。
集団の中で表現していくには、まず個を確立させることが必要だから、
一人一人に向き合ったプライベートレッスンをいつかやりたいなあと思いながら、
当時は、まだまだスマホで情報を検索する時代でもなく、お江戸は楽しいなあと、好きな時代劇に没頭し・・そのまま芸能や文化の世界で過ごしていましたが・・・、
2015年にPARKの前身であるサイタで演技のプライベートレッスンをすることを自らはじめて、
これが思いのほか、たくさんの人と出会うことになりました。
下は4歳の子役さんから上は60代のシニアまで・・・。
あ、こんなにやれるのはおもしろいなあと思いました。
こんなにやれるのであれば、自分の能力を磨いて、さらにオリジナルにしていこうと・・・。
やりたいという気持ちの先にあった情熱と、やっていくうちに自然と現実がすりあっていきました。
どこにも無理がなくて、全てを自分の感覚に任せてやれている・・・このことが一番大きいと思います。
内田里美